30年も前の話しだが、病院のベット生活を一ヶ月近く過ごした時から司馬遼太郎の小説を沢山読んだ。
特に司馬遼太郎氏の歴史小説は殆ど読んだが、その中に幕末から戊辰戦争時の越後長岡藩家老であった河井継之助の生き方を描いた「峠」と言う小説があった。
読んでから長い年数が経っているので内容はよく覚えてはいないが、それでも時代の変化を感じながら河井継之助の強い意志と行動力に凄さを感じ、自身の生き方と対比した思い出は今でも覚えている。
こんな思い出もあったので本日、映画 最後のサムライ「峠」を鑑賞してきたが・・・何故かあまり感動を覚えなかった。
なぜだろうか、原作と対比し過ぎるのか、あの時代に生きた河井継之助の思想や生き方、凄さをしっかりと描けてなかった内容だったせいなのか?
一流の役者が演技しているのでそれなりの内容だったが、圧倒的な戦力差があったのに河井継之助の指揮で徹底抗戦し続け、官軍を苦しめたという迫力ある内容も少なかった。
私の心の中に残ってる「峠」とは少し違っていたので感動が少なかったかもしれない。
1919年5月に「司馬遼太郎記念館」を訪問した時の思い出も蘇った。