年賀状への思い

今年も年賀状の印刷が終わったので郵便局に出してきた。

昔は手彫りの版画にしていたが、多色刷りだと4~5枚の版木を彫刻刀で彫るので一か月以上かけて作成した。

その頃は版画年賀状を交換する仲間が全国に居たがのだが高齢化で亡くなったり版画が作れなくなったりでいつの間にか自然消滅してしまった。

それがその後はデジカメで撮った写真を使ってパソコンで近況も書き込んで作成し自動的に印刷になってしまった、多少味気なくなった。

多い時は150枚ぐらい出したが・・亡くなったり、「本年をもちまして・・・欠礼のご挨拶」という「年賀状じまい」をする人があったりで年々減ってきて今年は83枚になった。

平成時代が終わり来年は新しい年号になる、人生の終盤に向けて準備する「終活」を考える年齢にもなっているので新しい年号から年賀状の付き合いもスリムにしたいとの思いがある。

年賀状でしか繋がっていないが、旧友の便りを読んでまだ元気のようだと笑顔が浮かんできたり、新工場の立ち上げで共に苦労した現役時代の上司や同僚からの便りも懐かしい思い出がよみがえるのだ。

元気でいる間はこちらから終らす事はなかなかできない。今年は久しぶりに沢山咲いた皇帝ダリアを背景に使った。

32年前(1987)の版画の年賀状