自治会とは、その地域に住む住民が、安全で安心な環境づくりを目的に活動し快適に生活できるようにする組織のこと、と返事が返ってくる。
私の住む自治会は178軒の住民が6組に分かれて活動している。役員になる人が決まらない弊害から数年前から回覧順で役員が回ってくることになった。2年前から組長として活動に参加して来たのもそのためだった。
コロナの影響もありリモートで会議をせざるを得なかったので地区内での交流は殆ど出来なかった。今年の3月末で2年間の組長の役目が終わり、新しい役員に引き継ぐ予定だ。
先日、組内の二軒が今年で自治会を退会したいと申し入れがあった。退会理由を聞いてみると高齢化で行事に参加が難しい、自治会に入会していてもメリットを感じない、市の広報などの回覧物は必要なら直接送って貰えるので自治会に入っている意味が無くなっているという。
役目が終わるのにあたって組長の役目は何だったのか考えて見た。年一回の会費の徴収、市からの回覧物の仕分けと班長宅に配布、月二回の防犯パトロール、年二回の地区の清掃ぐらいであった。
コロナ禍もあったが5類以降後も地域内での交流も無く、自治会の存在意義が目標と実態が乖離していた。しかし役員会の議論を聞いていると若者は地区の絆を深める新しい考え方や意見を持っている。
これから高齢化家庭の拡大と共に脱会する所帯が増えそうである、順番制で役員が回って来たら脱会とならないようにしなければならない、自治会の役割を社会の変化に合わして改革の必要性を感じた。
批判ばかりでなく若い人達の思考と行動を応援して行きたいと思う。