体調が良くなったので顧問をしている勤務先に出掛け、帰りに近くの烏ヶ森公園に立ち寄って桜を眺めて来た。少し風が冷たく感じたがベンチに座ってしばらく一人で景色を楽しんだ。
サクラはただ漠然と見るだけでもいいし、近寄ってその可愛らしい花を目に焼き付けるのもいい。池のカモの動きを追って行くとなぜか楽しそうにみえる。
桜の花の命はとても短い、老いてこそ華やいで貴重な”今”を大切にしたいと思う。
以前、衝撃を受けた茨木のり子の詩「さくら」・・を思い出す・・
「……さくらふぶきの下を ふららと歩けば 一瞬 名僧のごとくにわかるのです死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と」
人生100年時代と言われて久しいが私の今までの84年の人生を振り返ってみれば、それなりには長かった。桜の花を眺めるだけで心が癒やされ豊かな心で穏やかに、日々を過ごしたいと思った。