分からなくても分かりたい

芥川賞作品の「ブラックボックス」を読んだがストーリーも主人公の生き方も私には理解が難しくて読んでいて疲れた。

タイトルの「ブラックボックス」は、メッセンジャーの仕事をなんとなく続けている主人公のサクマが「昼間走る街並みやそこかしこにあるであろうオフィスや倉庫、夜の生活の営み、どれもこれも向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない」と説明されている。

コロナ過の現代若者たちの時代の閉塞感からくるものなのか、集団の中で調子を合わせて生きればよかったのにそこは自分の行きたい場所とは思えなかった。

後半でいきなり刑務所に入ったり、自分のことが分かっているのに傷害事件起こしてしまったりでこのサクマの生き方が現代の若者の生き方なのか、間違いなく不幸な人生を歩んでいると思うが、この生き方は異端なのか、
戦前に生まれた私にはこの主人公の生き方は分からない。

キャンプ場で出会った若者と会話が出来た、何もない山で一人でキャンプするのが物凄く楽しいらしい。

何もない、誰とも話をしない生活に憧れるそうだ。毎月二三回はひとりキャンプするそうだ。

現代に生きる若者の気持ち、分からなくても分かりたい!