森林簿を知った

山林の伐採のために現地の調査が必要なのは当然であるが、事前に市役所の農林課に行って樹齢を確認するため森林簿のコピーを貰ってくださいという依頼があった。

いままで森林関係には無関係だったので「森林簿」という言葉は初めて聞く、森林簿を見ると樹木と樹齢が記載されているらしい。

知らない森林簿には興味がある、さっそく市役所の森林課を訪ねた。里山再生のためと免許証を示して森林簿ののコピーを戴いた。

この森林簿には所有者、樹種、林齢、齢級、樹高、材積、成長量、傾斜、伐採履歴などが載っている。樹齢の欄には38という数字が載っていた。

記載内容については全て更新できていないので参考ぐらいで考えて欲しい。現地を見れば関係者なら樹齢などは直ぐに解りますよと窓口の人が話してくれた。

途中で幹部の人が来たので近隣の森林管理の話をいろいろ聞くことが出来た。話の概要は次のような話だった。

日本の森林の保全状態は危機的な状況からまだ抜け出せない状況が続いている。

原因は整備する人手が無い、採算が取れない、ので多くの山林は荒廃に向かっているのが実情で心配している。

登山、ハイキング。キャンプなどレジャーとしては盛り上がって人口も急激に増えているが、森林保全の面では大手企業が利益が出る山林の伐採、植樹など手掛けているのみで全国的にみればまだまだ一部である。

森林関係ビジネスとしては不動産が活発になっているが、それは中国資本も含めた太陽光事業である。

山林の保全に関する情報が関係者のみで全国的に広がりがない、業種を超えて現状を共有し打開策を模索しているという話だった。

問題は人手不足だ、ビジネスとして成り立たないと人手不足は解消しないし継続も難しい。本日の地元新聞ニュースを読むと行政や関係者も努力しているようだ。

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