城山公園の桜が咲き始めた

シニアの仲間では近郊の桜の開花が

LINEで話題になっている。

そこで今日の早朝ウォーキングは

市内のお城山公園を回って来た。

早朝で誰もいない城山公園だったが

桜はいつもと同じに咲き始めていた。

満開になるのはあと二三日後かなと

想いながらしばらく桜を眺めた。

春を迎えた喜びの気分になった。

当たり前のように、年を重ねている

ことがどれだけ幸せなことなのか、

あと何回この桜の花を見られるかな。

今年も市主催の「さくら祭り」は

出来ないだろうな。

春になれば、いつもと変わらず桜は

咲いて、満開になり日本人の目を

毎年楽しませてくれるだろう。

毎年桜を見ていると「茨木のり子」の

詩集の中の「さくら」という詩の

一節を思い出すのだ。

朝日が昇って来た

城山の桜並木

満開が近い桜

茨木のり子さんの詩集から 

「さくら」1992年作  

ことしも生きて
さくらを見ています
ひとは生涯に

何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう

もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しとも不気味とも
据えかねる花のいろ

さくらふぶきの下を
ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と