このチンギス紀・シリーズを読んでいるとモンゴル帝国を作ったテムジンの性格や先見性等が描かれていて興味深い。
最近は趣味の水彩画や韓国語の勉強などで忙しく、この間に企業への訪問もあったので時間が無くて本日やっと読み切った。
チンギス・カンというとすぐに頭をよぎるのは蒙古襲来から来る侵略者や好戦的なイメージがあるが一代で広大なモンゴル帝国を築いたのは侵略や恐怖政治だけでは出来ない。
チンギス・カン(テムジン)は家族兄弟を想い、部下を想い、寄ってくる民を想い、そして草原の皆が豊かになるには何をすればいいのかの目標を持って行動している。
敵との戦闘のために普段から兵站と武器の改良を実行しているし、また人材教育にも力をいれていることがわかる。
この9編ではケレイト王国に続きナイマン王国も倒し大会議で草原のカン(王)として推戴され、チンギスと名乗る。しかし今のところは自らチンギスカンとは名乗らない。
戦いに勝って草原の王者となったテムジンは息子達も成長し、新たな人材の登用も行われこれから進む先には何が起り、それをどのように解決して行くのか興味が湧いてくる。
モンゴル帝国建設への過程をわくわくする気持ちで次の章を待とう。