毎月購読している「文藝春秋4月特別号」の表紙におだやかでない内容が出ていた。保守的な論調を基調としている国民的な雑誌にもとうとうこうのような言葉が出るようになったのだ、日韓の対立がどうやら頂点に近づきつつあるようだ。
国交断絶というのは現実的ではないと思うのは・・韓国には多くの日本企業が進出しているし、4万人の日本人が住んでいる。しかし徴用工問題徴用工(朝鮮半島出身の労働者)の問題は、このままだと間違いなく事実上の経済断絶になってしまう。
韓国経済にとって大きな痛手だが、日本も血を流すことになる。韓国が輸出している工業製品の特に精密な部品はほとんどが日本製だ。
これをやめれば韓国も困るが日本も困ることになるのだが日本企業が実害を受けたら日本政府も報復制裁を発動するだろう。
文藝春秋の内容の詳細は読んでもらうしかないが、過っては韓国事情に通じた外交官、日本企業組織の理事長、駐在武官、政治経済・教授新聞社の論説主幹の識者が現在の日韓関係について論じた内容である。
経済制裁や断交などという威勢の良い言葉が出ているが、韓国との関係は核心的国益を維持しつつ今後は言葉で日本の正当性を世界に訴えて行けばよい、「外交戦争に勝利」するというのが結論だった。
読んで感じたことは韓国人の思考やビジネススタイルについては20年間のビジネス支援で感じているので同感するが韓国側に立って韓国人の心の中に「歴史問題がくすぶり続けている」理由につての議論が無かったのが残念だった。