盛岡は曇天だった

宮古から盛岡に戻ったが天候が悪くなり、雨がぱらつく生憎の日になった。岩手山も雲で見えず、光と影が無い風景はスケッチする気持ちにならないので盛岡市内を観光することにした。

駅の観光案内所で観光情報を仕入れた。盛岡駅を起点とした「でんでんむし」の愛称がついた循環バスの利用が便利で使いやすいという、1乗車130円でSuicaが使える。バスに乗ったり歩いたりして、盛岡城址公園、赤レンガ館、明治の邸宅の南昌荘、宮沢賢治のゆかりの工芸品店の光原社(敷地内には雰囲気のあるクラシカルなカフェ「可否館)などを観光した。

盛岡城跡内を歩いた

ルネッサンス風の赤レンガ館(旧森岡銀行本店)

昼食は名物じゃじゃん麺を食べようと話していると近くにいた年配の女性が「私も行きたいと思って行き先が分からないから付いて行っても良いか?」と尋ねられた。旅はいろいろな出会いがある、この人はJR発行の「大人の休日倶楽部」で松本を出発して青森から盛岡にきたと言う、カメラが趣味で一人旅をしている75歳の女性だった。

名物のじゃじゃ麺(私には味は期待以下だったが・・・)

でんでんむしバスを待っていたら、じゃじゃ麺を食べるならとここに行った方が良いよと教えてくれた地元の女性や途中で道案内をしてくれた若者、観光場所で親切に説明してくれた人・・・盛岡の人の優しさと温かさに触れた。

コーヒーを味わいながら南昌荘の庭を眺めた