9月に入り夜が長くなってくる、長月と旧暦では呼ばれたのが長月だ。今日は市内にある真言宗の龍泉寺で長月祭りという音楽会があった。今回で16回だそうだが私が初めて出席できたのは知人が教えてくれ直ぐにチケットを買ったからだ。
出演者は加藤木朗氏で舞台芸能や演出家でありG20でも披露したというからこの世界では有名人であろうと思った。日本古来の音楽・舞い・太鼓で実りに感謝する音楽会であった。特に胡弓と三味線の演奏や八丈島太鼓囃子、などは印象に残った。
中でもで私には一番良かったのは琵琶の弾き語りで平家物語「祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・」と、本堂の仏様を背景に弾き語る琵琶の音色がなぜか無常という言葉に繋がり心に響いた。
日常でふと思うのは全ては時間とともに変化し、永続的なものはないという無常さを感じる時がある。生きることは無常か・・・
無常であるから現在の瞬間を大切にしようと思う、しみじみと無常さが心に染み渡った音楽会であった。
このような音楽会を企画してくれた龍泉寺の住職に感謝したい。