「避難勧告」と「避難指示」

台風10号が東北地方に上陸しそうで各所で非難準備情報や非難勧告}

などが出ている。台風による被害が無いように祈りたい。

自然災害を事前に防ぐ為には早め早めの非難が一番だが「避難勧告」や

「避難指示」などについて一般住民がどれほど理解しているのだろうか

私自身も良く理解していないし疑問もあったので調べてみた。

台風10号の進路

台風10号の進路

内閣府のホームページには「避難勧告」と「避難指示」について

説明がある。それによると次のようになっている。

避難勧告とは、その地域の居住者等を拘束するものではないが、

居住者等がその「勧告」を尊重することを期待して、

避難のための立退きを進めは促す行為のこと。

避難指示とは、被害の危険が目前に切迫している場合等に発せられ、

「勧告」よりも拘束力が強く、居住者等を避難のため

立ち退かせるための行為のこと。

避難指示の次の段階として、避難命令があると思われがちだが、日本に

避難命令の法律はない。

以前にニュースで「米カリフォルニア州で山火事で8万人以上に避難命令」

というような記事があった。米国では 避難勧告、避難指示などという

甘いことは言わず、危険が迫っている時にはすぐに

「Mandatory Evacuation(強制避難命令)」を出すようだ。

強制だから、従わないと罰則もあるんだろう。

危険度が更に上がると、「非常事態宣言」を出して「不要不急の交通を禁止」

して「外出禁止」にしてまう。

日本は「避難命令」とか「非常事態宣言」とか国家が強制するような

意味の言葉が法律に無いのは国家権力に対しての不信感が国民に

残っているからだ。

避難指示は拘束力「強」が強いからといって従わなければ罰則がある訳では

ないから結局は情報を集めて自身で判断するしかない。

一人暮らしの高年齢者対応など考えるともっと条件付きで強制力が

あっても良いような気もする。