品質向上の成果

表面処理企業の顧問をしているが数年前から品質向上を図る目的の一つに5S運動と呼ばれる「整理、整頓、清潔、清掃、しつけ」の全員参加の運動への教育指導や、各部門の課長クラスによる工程内不良対策プロジェクトチームの不良原因の追究と解決策などについて指導助言を行って来た。

昨年度の品質状況のまとめた内容を見てかなりの成果が上がって来たと感じ関係者の努力に敬意を表した。

工程内不良の不良損金が約30%下がっている。また顧客からの年間クレーム件数も3割に下がり年間4件であった。数年前では外観不良などが多くあり約20件近く発生していた。

幹部の一部からはメッキ屋の外観不良は主観的な判断で仕方がないというあきらめの声も出ていた。

同じ部品を同じ方法で作れば同じものが出来る筈という信念のもとに関係者が同じ目標に向かって一つ一つ詳細に分析し原因の追及と対策を繰り返してきた。

製造業の品質向上対策で重要なことはよく言われている3現主義(三現主義)=「現場」「現物」「現実」の実行である。

「現場」に足を運び、「現物」を手に取り、「現実」をこの目で見て事実を知ることを徹底し真の原因追究をやってきた。

クレームはお金を戴く顧客に迷惑をかけることである、ゼロ件になるまで頑張ろうと話し合った。