那須文化セミナーに出席した

那須野が原博物館が主催する那須地域における民俗誌を通して受け継がれる伝統と伝承について「落葉樹の民族」と題する講演会に出席した。

那須野が原博物館

この講演会に出席する気持ちになった「落葉樹の民族」という題目に興味があったからである。講師は大田原市史編纂専門員の筒江薫氏だった。

那須地方の自然環境と庶民の暮しの関係では、調査すると必ず「キノハサライ」の話しが出るそうである。「キノハサライ」とは落ち葉をさらってくるという冬の仕事であったそうだ。

フリー画像より

キノハサライという言葉を知る人は殆ど居なくなったようだ。那須地方の豊かな落葉樹をあつめて「牛・馬の敷料という防寒」「温床」「元肥」に使用してきた歴史、用途、堆肥、食文化など多方面からの調査や考察が話されたが私にとっては初めて聞く内容ばかりで面白く学んだ。