市街地の「湧き水」場を訪れた

大田原市の市街地は現在でも湧き水があるところが多くあると先日のミニパネル展で大田原市民族歴史資料館の館長から聞いたので今日はその一つの水元神社を訪ねた。

水元神社

大田原高校の向かい側にある入り口付近に「水元神社」と揮毫した石碑があり神社の裏には明治34年に建立された「水源神」の大きな石碑がある。神社の前には二方向から豊富な清らかな湧き水が流れていた。

いつも通過している道路の脇にある場所だったが、近くに住んでいる人以外はなかなか訪れないかもしれない。ここは「沼の袋」というから何か水にかかわりがある場所かもしれないと感じた。

清んだ湧き水の流れ

この水の水源や流れの行き先をたまたま毎日歩いて訪れた4名のおばさんに聞いてみた。

4~50年前に他所から嫁に来たので全員が水源などは知らないが昔はこの水は飲めたんだよと懐かしそうに話してくれた。

水がどこから来てどこへ行くのか自身で調べなくてはわからないかもしれない。

ひょっとして‼️と思い出したのが「ジャッカジ棒」のこと、さっそく写真を見せたら3名のおばさんが知っていて「あぁこれね!子供の時に手伝いでこのジャッカジ棒を使って里芋をよく洗ったよ」という話しだった。

当時の農家には何処の農家にもあったようだ、しかしジャッカジ棒の名前の由来までは全員知らなかった。

余談だが、大田原市歴史民族資料館の資料によれば次の解説がある。
水元(源)神社は厳島神社ともいい。宝永3年(1706)創建。大干ばつに苦しむ領民を救うため、時の大田原藩主が地蔵院に雨乞いの祈祷させたところ、「沼の袋」(土地の名)に奇瑞(神聖な現象)が現れ、そこを掘ったところ清水が湧いたので水神を祀ったと伝えられている。