今朝、歩いているコースに濃いピンクの葛(クズ)の花が空を見上げるように咲いているのを見つけた。
花をまじまじと見てみる。咲き始めたところでもうすぐ満開になるだろう。
上向きについた花穂は下から上へ咲きのぼる。大きな葉に隠れがちだが美しい花である。
葉の下に位置するように開花しているから目立たない位置だ。目立たないが立派に自己主張している。
葛は万葉の昔から「秋の七草」の一つであり、根は葛根湯として薬用に、また葛粉にして食用に使われてきたとある。
旺盛な繁殖力を誇るつる葛だが、最近になって気が付いたのは外来種のアレチウリという植物の方が旺盛な繁殖力であるようだ。
どんどん範囲を広げている、大きな樹木全体に覆いつくしている。この植物は葛によく似ているので一見クズが白い花を付けたかのように見えた。