那須の茶臼岳(1915m)に登った帰りに那須街道沿いにある「Pino cafe& meal:ピンノカフェ」に立寄って好きなコーヒーで疲れを癒やした。
店のオーナーが「ジョウロウホトトギス(上臈杜鵑草)」が見頃になっているという話を聞いて早速庭先に出てみると「里山の貴婦人」が優雅に咲いていた。
山里の貴婦人と言われる珍しいこの花を最初に見たのは2015年10月に熊野古道の一人旅に出掛けたときだった。思い出に残る一人旅を思い出した。
発心門王子から熊野本宮大社へ約2時間を歩くコースの途中に「伏拝王子社」があり付近の茶屋で休んだ。
熊野本宮大社旧社地の「大斎原」が見えるというので前の石段を上がろうとしたら店のおじさんが来て石段の脇に垂れ下がっている黄色い花を手に取り紀伊半島に自生し江戸の大奥の優雅な貴婦人である上臈のような花だから「紀伊上臈杜鵑草(キイジョウロウホトトギス)」と言う花だと説明してくれた。
以後この付近では見たことがなかったが今日再び出会った「ジョウロウホトトギス」は優美で黄色い花をすずなりに咲かせる姿は大変美しい。
ここは那須だから「那須上臈杜鵑草」と呼ばして貰おうか。