お隣同士の日本と韓国だが両国の国民は、実際のところお互いを最近はどう思っているのか。日本の言論NPOと韓国の「東アジア研究院」による各国で千人ずつ18歳以上から聞いた共同世論調査の結果が最近のネットで公表されていた。
内容の要約を私なりに纏めてみると次の通りだが両国市民の相手国についての情報源は9割以上が「自国のニュースメディア」でありメディアを通じて相手国が間接的に印象づけられている。
ニュースメディアにつていは両国共に真実を伝えているのか疑問を感じることが多いので「両国人の直接交流が盛んになることで、相手国への感情も変わってくる」日韓市民の草の的な交流を続ける必要性を感じた。
1,相手国への印象とその理由
「韓国の印象が良くない」という日本人は48%、その理由は「韓国が歴史問題などで日本を批判し続けるから」が(76%)(韓国を良くないと思う人は37%から10ポイント増えている)
「日本の印象が良くない」という韓国人は56%。その理由は「韓国を侵略した歴史について正しく反省していないから」が(80%)
2,相手国の社会・政治体制をどうみているか、
日本側は韓国を「民族主義」とみる人が48%で最多だし韓国側は日本を「軍国主義」とみる人が49%だった。韓国側の説明では「軍国主義という言葉の使い方が間違っている」と述べつつ、平和主義の日本が安倍政権で軍事的な能力を拡大していることへの懸念を表す。
3,北朝鮮問題
日本側では「中国のより積極的な役割」(25%)や「米朝直接対話」(21%)と米中を頼りにしている。
韓国側では「6者協議などの外交努力」(35%)や「制裁強化」(26%)という答えが多く、朝鮮半島の問題として自ら関わって解決しようとする傾向があるようだ。
4,日韓両国民が軍事的脅威を感じている国は
日韓とも複数回答で、北朝鮮が8割、中国が5割前後だった。一方抑止力としての核武装については「日本の核武装」には日韓とも反対が7割超だが「韓国の核武装」では日本側は反対が8割近くだが、韓国側は賛成が7割近くと多かったのに驚く。
5,慰安婦問題
日韓両政府は一昨年末の外相会談で慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的」な解決を確認したはずだが・・・
韓国側は「評価する」の最多は「歴史問題がこれ以上日韓関係を妨げるべきでない」の65%、「評価しない」の最多は「慰安婦の意見を反映させずに合意した」の77%。
日本側に日韓合意に対する韓国側の不満をどう見るかを聞くと、「理解できない。合意を履行すべき」が最多の49%、「なぜ不満があるのかわからない」が22%だった。