「忖度」を考える

籠池泰典理事長の証人喚問以降「忖度」というあまり

聞きなれない言葉が飛び交っている。

忖度とは、「他人の気持ちをおしはかること。推察」と

なっている。なるほどビジネスの世界でも「忖度」

という言葉は使わないが上司などの気持ちをおしはかる

ことは良く経験したことである。

だから政治の世界でも官僚が政治家の意向を忖度する

ことはよくあるのではと推察される。

今日のニュースでNYタイムズの記者が「大きな力が働いた」

「神風が吹いた」などは意味が不明瞭であると指摘していた。

また「忖度」という言葉は便利なようでずるい日本語で

いろんな意味を含み過ぎて英訳できないとも出ていた。

そうだろう~、欧米人には理解が出来ないかもしれない。

日本の統治機構のある側面を表す言葉でもあるようだ。

官僚が権力者の気持ちを忖度して指示がなくてもだんだん

空気が出来上がって行くのかもしれない。

だから、結果として何か問題が出ても誰も責任を取らない

ことが多いのだ。考えてみれば恐ろしい事だ。