令和の米騒動に思う

令和の米騒動といわれる騒ぎは昨年の秋頃から始まったのだが、価格高騰はコメ不足なのか、今でも分からないのが不思議だ。主食のコメの価格が物価高騰の中で二倍以上になっても緊急事態のような動きも無かった。

新米が流通する10月頃になれば価格はまた適正なものに戻ると政府関係者の話もTVで聞いたが、まったくそうなず戻るどころか、新米が出た後もますます値上がりした。

備蓄米の放出が決まったころから、更迭された大臣がTVに出るようになり3月末には米価は下がる、古古米も味は変わらないとムスビを食べる姿を眺めたことがある。その後は連日の報道で大臣が話すことが全く実現できてないうちに今の大臣に変わった。

変わった途端に米騒動に関しての雰囲気がガラリと変わる雰囲気になってきた。政治体制も変わらず法律も変わらないのに大臣一人が変わると備蓄米が二週間後に5キロ、2,000円に店頭に並ぶと話している。

新たに就任した小泉農林水産大臣がTVに出てコメ問題の解決に決意を語った。この中でコメは足りているのかと質問に対して大臣は「コメ問題は複雑怪奇」と語り回答しなかった。複雑怪奇とはミステリー小説のような謎に包まれ奇妙で不可解ということになる。

今回の件で分かったことは農林水産大臣の裁量権限がかなり大きいということ、政策運用の柔軟性が無かったことである。今後は、制度の透明性や一貫性を確保し、消費者と生産者の双方にとって安定した食料供給体制を築いてほしいと思う。

田植えの終わった里山風景