人生を振り返って一番心に残っていることは、心臓のバイパス手術後に会社を途中で辞めた時が辛かったが、昭和20年の6歳の時に父親に死なれ、母子家庭で育ち「赤貧洗うが如し」というような生活を送ったことだ。
「貧乏」と言うものは辛いことであるが、人を強くする作用もある。我慢して頑張ることが先に必ず道が開けるということも学んだ。
終戦直後から5人の子供を抱えて、一家の大黒柱の夫に突然死なれた母は途方にくれたであろう。しかし母親は決して弱音を吐かずに、一生懸命働いて兄弟を育ててくれた。
その姿を見て育ったので苦しいときはいつも母の強さを思い出し生きて来たのだ。
なんでこんなことを思い出したのか、今日の朝方に見た夢のせいかもしれない。