先進国の中では日本のデジタル化が大変遅れていると聞くと、そうかもしれないと納得する。
今回のコロナ禍で報道されている、国民への給付金、各地の保健所が手書きしてFAXで情報処理、リモート教育、ハンコ文化・・など考えるとそうだろうな思ってしまう。
また以前にパソコンを使ったことがない、USBメモリーを知らないという担当大臣がいたなぁ~・・・など思い出すともう日本の遅れは納得するしかない。
2015年から国民番号制度(マイナンバー制度)を使って電子申告(e-tax)を始めているが5.6年経ってもマイナンバーカードを持っている比率が16%しかないと聞くと愕然としてしまう。
この制度への理解と国民のメリットが感じられないのが取得拡大の障害の一番の理由かもしれない。もう一つはスーパーなどの買い物で主婦が支払うときのカード促進も必要だしキャッスレス決済など余計な手間だし、怖いだけと思っている人が多すぎるのだ。
昨年になるが韓国でのスーパーマーケットで買い人は100%カード払いで現金支払いした見なかった。
今回の『マイナンバーカードでマイナポイント・・キャッスレス決済で5000ポイントがもらえる』というキャッチコピーでマイナンバーカードの取得促進を図る意図は理解するが、やっぱりそう促進が進むとは思えない。
理由はただ一つ、広報と大きなメリットを思い切ってつけて、現在の保険証などの併用は認めず同時に一体化を図ることだと思う。
もう一つはキャッシュレス決済でマイナポイントを還元する事業で、「マイキーID」を事前に取得しておく必要があるが、パソコンのブラウザが「IE11」という旧ブラウザしか対応してない。
国内シェア最大級のブラウザ「Google Chrome」や、Windows 10標準搭載であ「Microsoft Edge」などでは、申込を行うことができないのは理解に苦しむ。
早稲田大学政治経済学術院副学術院長の深川由起子氏は『アナログ・公共心・技術の「3妄」を捨てて台湾・韓国に学べ』という論文も出しているので参考までにリンクした。