特養老人ホームの慰問

今日は所属しているコーラス・ブーケ合唱団(25名)が市内の特別養護老人ホームで昔から歌われ親しまれているポピユーラーな9曲を歌った、コーラスの最後には入居者の人の手を握りながら全員で「もみじ」と「ふるさと」を合唱した。

特養老人ホームへ慰問

この施設はものすぐくキレイで清潔感があり介護者も優しく接している様子がみられた。

初めて訪問した特別養護老人ホームだが、解説書には身体上または精神上に著しい障害があり常時介護を心要とするが、自宅で介護が困難な65歳以上の高齢者を養護するのが施設特別養護老人ホームであるとあった。

特養と呼ばれている施設を訪問して混声合唱を披露したが歌いながら目前の老人達の姿を眺めていると、将来このような施設には絶対に入りたくないなというのが率直な感想だった。

入居者の30名ぐらいが椅子に座って合唱を聞いてくれたが当事者はどう感じているのか、101歳だという元気なおばあさんが一緒に口を動かしていたが、最初から眠っているような人も居たし、一緒に口ずさんでいる人も居てそれぞれいろいろな姿が見られた。

このような慰問は入居者には気分的に非日常性を味わえる機会なのか、すべての人の「よかった」は提供できなかったかもしれないが一人でも気分がよくなった人がいれば良かったと考えるべきだ。

入居者の皆さんは日常生きがいとか、希望とか、生きてる喜びとか感じているのだろうか。こんなこと考えだすと暗い気持ちなってしまう。

コーラスの後は若い人の芝居もあったが総じて施設側の努力や関係者の思いやりの心を考えると入居者自身はどう感じたのか考えるのではなく、介護者や施設側からの希望があれば機会を作って多くの施設を慰問したいしすべきと感じたのも率直な気持ちだ。

余談になるが施設長の話しでは入居希望者は増えるが介護職員がいない、職員の退職率の高さが悩みのようだ。

介護職員の待遇改善には税金投入か入居者の料金を引き上げる以外にない、がいずれも困難が伴っている。

問題は解かっているが直ぐに解決策が無いのが日本のこのような施設の共通的で深刻な状況を見てきた。