韓国での墓参り

韓国でお世話になった会社のオーナーのご母堂様が3月に91歳で逝去された。葬儀に参加出来なかったので日韓企業同士のサッカー親善交流の応援を兼ねて訪韓したので前日に墓参りをした。

朝鮮時代から貴族階級は一族や家族の墓地として山を購入し、大きな土まんじゅうの形の土葬墓が続いていたが近年になり土地の不足、墓地維持の難しさにより国と地方自治体が積極的に火葬での納骨の普及を計っているようだ。

オーナーの両親の墓はソウル郊外の山が公園墓地になっている場所にあった。駐車場から坂道を登って行くと中腹に両親の墓が二つ並んでいた。墓の形は土まんじゅうでなく小型になっているがまだ儒教の考えが根付いているようで埋葬方法は土葬したという。

儒教では「人間は死ねば体は土に還り、魂は空に飛んでいく」「1度亡くなった故人の遺体を燃やすことは、もう1度亡くなるということだ」という考え方がある。

この墓地の入手費用は600万円近くするようなのでやはり裕福層のみが購入できるのかもしれない。この墓には両親の墓でありオーナー自身は一緒に入れないからこの墓地に併設されているロッカー式納骨堂を確保しているという。

生前の時には数回自宅に招いていただき優しく接待してくれたあのお母さんの魂は空に飛んで行ったのだ・・故人のご冥福を心から祈った。

公園墓地

墓地の姿

お参り風景