詩人の茨木のり子氏がこの世を去って15年も過ぎた・・・詩集の中の「さくら」に感動したのはいつだったのか!かなり前だたような気がする。
この「ハングルへの旅」読んでみると実に面白く、韓国と韓国語について様々な角度から記されている。韓国の田舎での交流も面白く韓国人の温かい心も感じられる。
韓国に興味のある人間であれば「そうそう、ホント、ホント」と相づちを打ちながら読み進められる。
韓国語と日本語の違いについていろいろ比較しながら面白く学べる内容が沢山でてくる。
家は、家が、家に、家を、日本語なら「家」は同じなのにハングルは後に付く助詞次第で집은(チブン)、집이(チビィ)、집에(チベ)、집을(チブル)と子音と母音がぶっつかりあって科学変化を起こしてしまう。
この表現はハングルを学んでいる私にはなるほど思った。
この本が出版されたのは36年前の1986年。私が韓国中小企業の支援を始めたのが1998年だから少し前に韓国を旅したのだ。
また日韓の違いと共に、日本の侵略の歴史を思わずにはいられない。
最終章に浅川巧の墓を訪ねたことが書かれているが私も2014年に浅川巧の墓を訪ねた思い出がよみがえった。「浅川巧の墓を訪ねる」としてHPにアップしてある。
茨木のり子は50歳でハングルを学び10年後にこの本を書いたという、私はもう5年も学んでいるがいまだに初歩の初歩から抜け出さないでもがいている。どうも頭脳の中身の差なのか努力が足りないいのかと思った。