私の住む大田原市には那須与一の
ゆかり史跡が沢山残っている。
その中の一つに「法師峠」がありこの峠
と思われる地を訪ねた。
この法師峠は今の地図には載って無い
ので、行動派の知人である「さり」さん
に尋ねたら、地区の役所まで行って
法師峠が記載されている昔の地図を
コピーして届けてくれた。感謝!!
この峠で若き与一が弓の稽古にヒバリ
を射ていたところ、通りがかりの旅の
法師から無益な殺生を避けるため、
ヒバリの蹴爪を狙って射るように
諭されたという。このためこの辺りの
ヒバリには蹴爪がないといわれている。
地図に書かれている場所を訪れてみると
戦後の開拓で飛行場は跡形もなくなり、
現在はゴルフ場になっている。
近くには那須野が原ファームという
リゾート地もある。
ここを通り少し行くと左側に急な坂道
があった。
近くの畑で作業してしていた老婆に
聞いたら、法師峠など聞いたことが
ないと言われた。
この坂道の奥はゴルフ場の食堂に
通じるという。位置からしてこの坂が
法師峠だと確信に近い思いがした。
坂道を登って行くと頂上付近で関係者
以外は立ち入り禁止の看板あり、
行き止まりだった。
雑木林の中の道を歩いていると・・
鳥の声と一緒に遥か遠い「昔ばなし」が
聞こえてくるようだった。