3月1日は韓国では休日である、この日は日本
の支配から独立した記念日であり歴代の
大統領が国民に向けて演説する日でもある。
韓国中小企業支援で在韓中、この日は観光や
山登りなどしていた。
この日のことで一番思い出に残るのは第16代
の盧武鉉大統領(2003年-2008年)が2005年
に行った演説内容だった。
「日本も、強制徴用から慰安婦問題まで日本
支配時代に数千、数万倍の苦痛を受けた我が
国民の怒りを理解しなければならない」と
強調し「真の自己反省」がなければ
「いくら経済力が強く軍備を強化しても隣人
の信頼は得られない」と述べたことだった。
日本側が「解決済み」とする日本の植民地
支配に起因する個人賠償問題に初めて
盧大統領が言及したのはこの日だったのだ。
当然解決済みとした日本側の反発を招いた。
今年は同じ左派陣営に属する文在寅大統領は
西大門刑務所歴史館で開かれた記念式典で
行った演説で「独島は日本の朝鮮半島侵略の
過程で最初に占領されたわれわれの領土だ」
とし、慰安婦問題について「2015年末の
韓日合意」で問題は解決したとしていること
に対し、「加害者である日本政府が終わった
としてはならない」と指摘した。
このニュースを読んで日韓の問題はこれから
も終わりなき葛藤が続くと思うと暗澹たる
思いがする。
だが韓国の一般庶民には政府間とは大きな
差があり昔も今も友好関係は変っていない、
最近は訪日韓国人が大幅に増加していること
を考えるとあまり深刻に考えずに時代の変化
を待ちながら民間交流を続けよう。