毎日歩くコースの途中に地区の人々が守り継いでいるお地蔵様がある。小さな扁額には「清水地蔵尊」と書いてあるが、入り口には手作り風の「アメ地蔵」の表示があり、言い伝えでは「いぼ地蔵」という呼び方もあるので一度詳しい人に聞いてみようと思っていた。
通る度に手を合わせているが、今日は年に一度の例祭の日だった。この町内の人が昨日から準備し小学生がつくった沢山の四角形燈籠に火をいれ美しく飾った前夜祭があったようだ。
今日は御堂の扉を全開して石地蔵様が良く眺められた。お詣りした帰りにお札と飴の入った袋と地蔵尊の由来記もいただき恐縮した。
由来記内容を要約すれば、現在のお堂は大正7年(1918年)に建立されものであるそうな。その昔に側を流れる蛇尾川に流れ出されていた石の地蔵様を拾い上げお詣りしたのが明治初期であったという。
以来土地の人々が祈願すると念願が叶ったという、たまたま「いぼ」のある人が祈願したところ「いぼ」がとれたという、お礼にアメを供えたことから、地蔵尊は別名「いぼ地蔵」または「アメ地蔵」とも呼ばれ今でも土地の人々の信仰をあつめている。二つの呼び名が現在でも言い伝えられているようだ。
このお地蔵さんのような民間信仰は地域の守り神としてこれからも引き継がれることだろう。人間は弱いものだ最後は神様仏様にお願いして心が休まれば良いではないかと思う。