昨日写生した田植えを終えた田んぼ風景の水彩画を描いていると・・・元ウルグアイ大統領のムカヒ氏の悲報が伝わって来た。ニュースによれば食堂ガンで闘病していたようで89歳で死去したのだ。
この人が日本に来た時の報道で知ったのだが「世界で一番貧しい大統領」として知られる南米ウルグアイのホセ・ムヒカ氏だった。来日した時の名スピーチに感動したことは忘れていない。ご冥福をお祈りします。
「貧しい人とは、少ししか持っていない人のことではない。限りなく欲しがる人のことだ。」つまり、「たくさん持っていても、もっともっとと欲しがる人こそ、心が満たされず、本当に貧しい」「我々は発展のためにこの地球に来たのではなく、幸せになるために生まれてきた。」などの名言が私のパソコンに残っている。
話が少し変わるが顧問として時々中小企業を訪問して若い人たちと議論することがある。雑談では本音も出てくる、会社へ来るのは給料を貰うためで、与えられた仕事はやるが5S運動など余計なことは出来ればやりたくない。残業などやらないで定時に帰宅して自分の趣味など興味あることに時間は使いたいとはっきり話す若者が多い。
半世紀前の私の現役時代と社会全体が大きく変わっているので比較する訳に行かないが、仕事は給料を貰って第一は自分のため、家族のためへの強い思いを感じる。会社発展が給与が多くなるとは考えるより先ずは幸せのために生きて行くのが第一だという考えるのはムカヒ氏が述べていたことに少し近いのかもしれない。