独仏米の生産性は日本の1.6倍

「日本語版 Newsweek」に出ていたニュースに出ていた内容である。

日本の労働生産性が低いのは付加価値が低く、かつ長時間労働が原因

としている。

製造業に長年携わって来たせいもあり、また今でも近郊の中小企業に

出入りしているからこのようなニュースには興味がある。


新聞紙上では電通の長時間労働問題がニュースになっているが、日本で

長時間労働が横行しているのは、日本企業が儲かっていないことに起因して

いるのだという内容であり、低い付加価値を労働時間でカバーしている

というのだ。


サービス産業の生産性が低い話は以前から聞いていたことだが生産性が

高いはずと思っていた製造業も日本は低いという数字が出ていた。


日本の製造業における実質労働生産性は35.5ドルだ。製造業についても

英国よりは上だったものの、フランスは40.9ドル、米国は44.7ドル、ドイツは

46.7ドルという数字が出ていた。この数字は本当なのかとビックリした。

原因の一つとしてITへの投資と人的資本への過去の投資の差があるようだ。

2006年から2010年にかけての情報化資産装備率の上昇率は、日本は2.5%、

英国は6.0%、米国は5.7%、ドイツは4.3%だった。


人的資本への投資の上昇率は、米国や英国が2%から3%程度に対して、

日本は11.3%ものマイナスだったという数字になっているから深刻である。

近郊地域の中小企業を訪問して感じるのはやはり情報化の遅れと人材不足

である。韓国の中小企業に20年近く関係していたが韓国と比較してもこの

二点については投資が遅れていると思う。


韓国の場合はIT化や人材投資は外部からの人材を買ってくることが多いから

必ずしも成果に結びている訳ではない。しかし投資金額だけを考えると

日本は製造設備には投資するがIT化投資や人材育成投資には目で見える

成果が直ぐには出ないから消極的になっている感じを受けている。


このニュースを読んで今後の労働生産性を上げるためにどうすべきか!

やはり将来を見据えてスピード感をもって改革していただきたい<m(__)m>