ちょうど初雪に見舞われ急に寒くなった中で数年ぶりに北海道の札幌
と旭川をゆっくりと家族旅行して来た。
旭山動物園を訪問したが一時のブームも終わっていて季節柄も
あり雨天であったのでお客は少なかった。この動物園は思ったより
敷地が小さかったが動物が自由に動き回れるように工夫した展示を
していて動物がいきいきしている動物園だった。
特にカバ館やアザラシ館は大きな水槽が下から見えるようになっていて、
カバの泳いでいる姿が見れたり、自然で暮らす動物の様子を忠実に
再現した行動展示を行っていることが人気の秘密なのであろう。
札幌市では数回きているが素通りばかりだったが今回はたっぷり
時間をつかって時計台の内部や北海道旧本庁舎など内部をみる
ことが出来た。
時計台ではボランティアガイドの説明を聞いたが、20年ぶりの大規模
改修をするようで2017年度に設計し、翌18年度に数カ月程度休館して
工事をするという。この時計は120年以上ワイヤーロープやねじなどの
消耗部品以外は交換せずに動いているというからびっくりだ。
五円札の肖像画の新渡戸稲造も札幌農学校で学んでいて、彼の非常に
美しい英文の手紙や掛け軸などみると当時でも稀に見る秀才だった
ことがうかがえた。
北海道庁旧本庁舎は国の重要文化財でれんが造りの洋風建築物は、
風格にあふれ、明治の記憶を今に伝えていた。
江戸時代に作られた詳細な地図が展示してあったが、伊能忠孝、
間宮林蔵などの偉業を目前にすると唯々すごいとしか言いようがない。
また明治政府の中央主導型の開発とインフラ整備が、北海道農業の
骨格を築き上げた先見性なども感じることが出来た。