2004年6月
 韓国がフランスTGVの技術を採用して1992年6月に着工し建設を進めてきた高速鉄道が11年後の今年の4月1日に「Korea Train Express = KTX」として開業しました。

当初の開業予定はサッカーW杯に間に合わせると聞いていましたので予定からは3年近く遅れています、まだ一部は従来路線と共用ですので完全に完成するのは未だ先のようです、早いことが得意な韓国にしては時間がかかり過ぎています。

 

 5月26日釜山市にある取引先に行く用事があり飛行機にするか高速鉄道にするか迷いました、3日前にも架線が伸びて一時ストップする事故が発生したので安全性の点で不安があったからです・・・がやはり新しいものを体験したい欲求には勝てず初体験しましたのでその感想です。

 
旧ソウル駅の隣に出来た新ソウル駅
駅の内部は広く機能的です。
 


 ソウルー釜山間が2時間40分です。一般席が45,000WONで特別席が63,000WONですから航空機の料金より約40%ぐらい安い価格設定になっています。東テグー釜山間が既存線と共用使用ですが専用線完成後(2010年)には2時間になる予定と聞きました。

車内に入った第一印象はまず狭いな!という感じがしました、通路や座席間の幅は日本と比べ狭く感じるのは従来と同じ狭軌で日本のように広軌でないのが原因かもしれません。

 
KTXの正面
一般席の半分は後ろ向きで不人気
◆良かった点
1. 思ったより振動や揺れがない、すれ違い時の衝撃は感じない、トンネル突入時の衝撃もない。
2. 韓国語・英語・日本語・中国語の案内がある。
3. ソウル駅やプサン駅のインフォメーションセンターでは日本語が通じ、日本語で乗車券を購入できる。
4. 女性乗務員が若くて美人で親切でした。
ドアーの開閉はレバー式半自動 女性乗務員は美人ばかり

改良して欲しい点
1. 車内販売で飲料水の販売はあるが弁当販売が無い、弁当は出発前に購入しなければならないので不便。
2. 飛行機への入場のように発車時刻20分前にならないと入場できない。ホームで写真でもという時間は無い。
3. 車内にあるTVモニターは音声が無いので何のためにあるのか解らないせめて時速など表示できれば良いのだが・・。
4. 一般席の半分が後ろ向きで固定、気分か悪くなるとかで全く不評、あまり座る人がいなかった。
5. 車両のドアの開閉が自動でなく不便、子供にはレバーまで手が届かない。

 日本からの観光客にはもう13,000ウオン追加して、ゆったりした座席で飲み物の無料サービスがある特別室(グリーン車)がお勧めです。

国際ハイウェイプロジェクト推進委員会(IHCC)という団体のHPにこのKTXの性能や日本の新幹線との比較や将来の高速鉄道に関する内容がありますので詳しく知りたい方はどうぞご覧下さい。


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