2001年9月 | |||||
今年の夏の暑さは韓国も日本と同じで毎日うだるような暑さが続きました、この時期になると韓国人の多くは密かに(最近はひそかでもないが・・)夏バテ防止のためポウシンタン(保身湯)を食べるのです。 日本の土用のウナギを食べるのと同じです、外国人にはなかなかこの実態は解りませんが写真のような看板が出たりして客寄せしています、「ポシンタン(保身湯)」とは犬肉料理ですが別名「ヨンヤンタン(栄養湯)」や「サチョルタン(季節湯)」とも言いまして体に良い事は証明済みです、愛犬家には大変申し訳ないですが私は時々食べに行きます。お腹一杯食べても翌朝は牛肉を沢山食べた時のような違和感はありませんから消化が非常に良い肉であることは間違い有りません。
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今年の夏は良く眠れない事もあり食欲が少し細くなりました、この事を工場で話したことが社長に伝わったのか数日後にオーナーから電話があり漢方薬は嫌いですか?と質問されました、突然のことでしたので「嫌いでは無いですよ」と返事をしましたら「私の同級生がソウルで有名な漢方医になっています、一度見てもらいましょう」と誘われました。
韓国では漢方が盛んです、ソウルの町のあちこちに漢方薬を売っていますし漢方医の団体は強力な圧力団体の一つです。日本には漢方医学政府機関や大学はありませんが韓国は韓医科大学(6年制)が11あり、韓薬学科(4年制)が二つありますからこの方面の研究は日本より進んでいる筈です。ここ数年韓国独自の漢方を開発してきた事もあり「漢方」ではプライドが許さないのか「韓方」と表記するようになっています。
南大門とソウル駅の中間に位置した大通りから階段を上がった2階にその医院がありました、入口を入ると受付があり看護婦が2名いました、一人は美人のアガシ、もう一人は年配のおばちゃんでした。 看護婦さんが右手の指の血管部にクリームのようなものを付けながらエンピツ状の電極の先端を指の付け根に押し付けコンピューターを操作します、これを両手、両足を繰り返し測定しているようです、最後に「はい終りました」と言って部屋から出て行きました。アガシ看護婦なら下手な韓国語でいろいろ聞きたかったがオバちゃん看護婦ではブッキラボウで話が出来ませんでした。 後から先生が来てコンピューターを操作しながら説明してくれました。この装置はソフトはドイツ製、ハードは韓国製で人間の体を12個の臓器に区分しそこから出るエネルギーを計る装置だそうです、私の場合は心臓と肝臓が弱く全体のエネルギーが半分位になっているとの事でした、心臓のバイパス手術をしたことは話してませんでしたからなるほど少しは当たっているかなと思いながらデスプレイを見ているとレーダーチャートが出てきまして平均値の50%ぐらいのグラフ値になっていました。 私の年齢から考え普通の半分くらいで丁度良いのではないかと質問したら、先生から「そんなことはないこれから調合する薬を飲んでまた来てくださいエネルギーは上がるはずです」と自信をもって結論づけました。
後で社長に今回の診療・薬代を聞きましたら50万ウオン(5万円)とのこと、大変高いのでビックリです。毎日2回飲むため会社へもまた日本への帰国時もいつも薬と一緒で一ヶ月間飲み続けました。 全て飲み終わりましたら再度検診です、方法は経験済みですから検診もスムースです、またあのオバチャン看護婦がすべて検査をやりました。先生がコンピューターからのグラフを見せながら言いました「かなり改善しましたもう一回飲んで下さいそうすれば完全に直ります」との診断でした。私のエネルギーを表すグラフには80%〜90%ぐらまで回復しているデーターが出ています、薬も前回のものと同じでなく今回の診断から変更するのだそうです。前回同様また一ヶ月分が送られてくました、これを全て飲み終わったのが8月末でした。 漢方薬が効いたのかどうか解りませんが食欲も増え寝付きもよく毎朝のウオーキングも快適です気分的にも良くなった事だけは確かです。 |
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