新事業への挑戦(1)

99年11月

ホテル用コンピューターシステムと客室用ベンダーシステムを日本の専門会社の力を借りて開発に1年、商品化して1年、合計二年経ちましたが、販売については苦戦の連続です。韓国では観光ホテルは別にして一般の旅館形式のホテルには日本のような自動化されたシステムが在りません、ここに目をつけた社長の経営者としての先見性には感心しました。

しかし韓国の旅館(韓国に3万軒あり、カップルの利用も多い)のオーナーには高価なシステムを設置ししなくても現状で十分という話が多く、せっかく開発したシステムが売れません、何事も初めは時間がかかるのとタイミングも必要です。

そこで自社でホテルそのものを建設して、開発した全システムを設置しその自動化によるメリットをPRしたいと韓国では初めての日本式レジャー・ホテルを作ることになりました。
1昨年、こうと決めたら何が何でも実行したい社長に引きずられ、この分野では最新の自動化システムが導入されている四国と大阪のレジャーホテルに1週間体験宿泊しながら日本のホテル内部とシステムについて調査しました。

レジャーホテル(leisure hotel)とは和製英語です、かつてはラブホテルと呼ばれていました、(今でもこの方が一般には理解が早い)またこのほかにファッションホテルという呼び方もあります。  近年になり客室にカラオケやゲーム機、インターネット等のマルチメディアを導入したり、また内装や外観をファッショナブルに改装するようになり、従来のラブホテルと区別してレジャーホテルと呼ばれる様になったようです、しかしレジャーホテルやファションホテルという言葉はこの業界内で通用しているだけです。

調査の結果、解ったことは!


1. 郊外型ホテルと都会型ホテルがある
2. 法律的な規制について、調査が必要
3. 室内のデザインと調度品のキーワードは?!
4. 利用料金と売上金額について
5. ホテルシステムについて
イラスト
客層はやはり若いカップルが主体でしたが昼間は中高年の利用も多いのにはびっくり、また現代のカップルはコソコソしてなく堂々として入室する姿にまたビックリでした。

経済危機以来社長の最後の資産?を賭けての新事業がどう評価されるのか、儒教の影響が強く残っている韓国でどんなレジャー・ホテルが出来るのか?心配する事多いですが社長のこの事業にかける意気込みには驚嘆してしまいました。

以上

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