新事業への挑戦(2)

99年12月

経営戦略として日本の技術を導入しレジャーホテルに関するすべての関連業務を事業化するという韓国の経営者らしい大きな夢を描いています。

具体的には、

  • ホテル用コンピューターシステムの製造、販売事業。
  • レジャーホテルの経営事業。
  • レジャーホテルのコンサルティング事業。
  • レジャーホテルの建築とインテリア事業
  • ホテル用備品の販売事業
  とまあ欲張りな計画です、しかしホテル事業に関する真剣な勉強と行動力にはいつも感心します。


建設場所の選定

南ソウルから車で20分のところに盆唐(ブンダン)という新都市があります、人口70万人の大都会ですが商業地として今までホテルの建設が許可されなかった土地が方針変更で許可されることになりました。

いままでソウルの郊外の土地を選定しましたが良い所が無く困っていましたので早速契約したようです。

資金的にも制限があるのか結局当初計画より狭い406m2(123坪)1区画を約8億ウオンで取得しました。

選定した理由

  • 南ソウルからの距離が約30km、車で15分の近さで、今までこの地域にホテルがない
  • 高速道路沿いに位置し広告宣伝がしやすい。
  • 周囲にゴルフ場が8ヶ所あり、比較的上流階級の人々が利用する可能性が高い。


どんなホテルにするか?

建設計画には素人の私が加わる訳に行かず日本のコンピューターシステム会社との連絡係りのようなことを依頼に基づき担当した。

ホテルの概要

  • ラブホテル的ではなく憩いと遊びのあるレジャーホテルとする    
  • 日本の自動ホテルシステムとマルチメディアシステムを導入する。
  • 建坪700坪、5階建て、24室。
  • 部屋の広さを大きく7坪〜14坪とする(韓国旅館の2倍の広さ)
  • 部屋のデザイン、設備、なども日本をモデルにしたものとする。
  • 土地が狭いので立体駐車方式を導入。
投資金額

土地取得金額 8億ウオン
建築費 24億ウオン(設備費含む)
コンピューターシステム費 4億ウオン(開発費含む)
合計36億ウオン(約3億6千万円)

これは経済危機から立ち上がり始めた韓国の状況からも中小企業の社長の資金力からも大変な金額であることは間違いありません。社長の「今の私にはこの仕事しか見えません」と言った言葉が印象的でした。

さて着工です、どんなホテルが出来るかお楽しみ!

以上

新事業への挑戦(1)
新事業への挑戦(3)