2年前に新しく入社した工場長(56歳)はオーナーの古い友人で自身の会社が倒産したためオーナーの指示で入社した経緯があります。中小企業でも会社の経営を経験した人であるから期待したのですが残念ながら部下に対する信頼が得られず本人も悩んでいたようでした。
性格は温和で知識もあるので私もいろいろ指導してきたつもりですが・・成果も上がらず部下からの反発も続き遂にはオーナーまでその話が伝わりまして、解任すべきではないかという事になりました。日本でも中小企業は社長の考えでどのようにも人事は出来ますから同じといえば同じですがただ違う点は外部から採用して成果がなければ短期間でも首にします、その後新たな人材が居るのか心配になりますが・・それが代わりがすぐに入社します。
オーナーが当人とどのように話をしたのか解りませんが話合いにより一ヶ月後に退社でした。工場長は理事待遇ですから専用車が支給されていますが退社と共に返却となります。
その直後に競争相手の会社で工場長を担当していた人が入社しました、話によると以前の会社では自宅から遠く単身赴任であり1年間勤務したが家族の反対もあり退職したそうです。その直後に弊社から勧誘の話があり合意したようです。競争相手会社との関係がどうなるか心配でしたが結果的にはお互い協力して大企業に対抗して行こうという話しが進んでいますからこれも不思議なことです。
退社した元工場長が最近挨拶に来ました・・・何処に勤務したのか聞くとプレス部品製作の会社に就職しているとのこと、これからも頑張るので是非勤務した会社に来てくださいと明るく話をして帰りました。
日本ですと何か後ろめたくなるような現実がここではすべて明るく前向きであり挑戦する意気込みが伝わってきます。この割り切り方と全てに前向きな姿勢は見習うべきことでもあります。
|