昨日から温度が急に下がり今までの残暑が厳しかったのが嘘のように秋らしい日曜日になりました(10月3日)。 かねてから訪問したいと思っていた「西大門刑務所歴史館」に行って来ました、この歴史館は西大門区が運営している歴史館で場所は地下鉄3号線「独立門駅」を出るとすぐ隣りにある独立門公園の中にあります。 入場料は1100ウオンで館内に入るとアガシ(お嬢さん)が日本語のパンフレットをくれまして、右側から見て下さいと案内してくれました。
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当時の刑務所正面 |
この刑務所は日帝併合前の1908年10月21日京城監獄として新築されたもので以降、日本に併合された当時の朝鮮半島で独立を目論む者は思想犯や治安を乱すものとして多くの韓国人が逮捕、この監獄に投獄され、それは1945年の光復節(日本敗戦)を迎えるまで続いた所です。 展示品は当時使った拷問の道具や耳を切り落とされた男性の写真があったり、地下には当時の監獄での情景を再現した蝋人形が展示してあり、音声で拷問を再現しているのはなんとも気分が良いものでは有りません。 また、監獄棟や処刑場が当時のまま保存されています、特に絞首刑場は日本人が作ったと説明がありましたが木造の日本的な建物でした。 多くの韓国人が見に来てましたしまたし小学生が真剣な顔で覗き込んだりしていましたがこの年頃に刷り込まれた思いは大人になっても消える事は無いだろうと重くなる気持ちを押さえ一緒に見学しました。
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監獄棟の内部 |
畳一枚の独房 |
さてここをみて日本人がどう感じるかが問題です、ある人は残念ながら歴史館が意図していた「日帝の残虐性と愛国烈士の勇敢さ」ではなく、「日本を悪者扱いしようとする現代韓国の意図」という全く逆のことを感じたと言っていました。 また他の人はこの刑務所に入れられたのが100%政治・思想犯だったかどうかは展示を見ただけではわかりません、常識的に考えて殺人などの罪で投獄された人も多かったのではないか、全てがここで展示されているような事ではなかったのではないか「こんな反日的な思想を教える韓国とは親しくなれそうにない」と言います。 私自身はここを見ての感想は日帝を非難する事のみが強調されるあまり後日製作した映像や音声の展示には違和感を感じましたが、反日的展示という感じでなく、多少の誇張はあろうが原因の全ては力で韓国を併合した日本帝国主義が残した歴史の一部として深い悔恨の思いだけが残りました、この思いは「戦争記念館」や「独立記念館」を見ても同じで慙愧に絶えません。 |
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