輸出比率の増加

98年11月

韓国の経済は相変わらず最悪で輸出も増えていませんが、幸い我が社の生産量は日本や台湾への輸出が増加してきました。既に輸出比率が60%になっています。我社の商品の品質に大きな問題が無い事が実績として認められたのか他の機種への拡大が進んでいます。また損益改善のために我が社の製品に切り替えるような動きも一部に出てきました。

最近の主な動きを紹介します。

  1. シリーズとしての開発から量産までの受注増加   
    日本の新聞で不況の中の企業再生として「超'下請け」と言う言葉が出ていました。この意味は従来の大企業からの製造のみの下請から脱皮して「開発、製造を丸ごと受注企業」のことです24時間体制で受注し最短で納入する事が出来る特色ある企業の活躍の場が広がっているようです、製品の世代交代が加速し従来の構図には限界が出てきたため製造だけで無く開発までもアウトソーシングせざるを得ないと報じていました。

    ところでわが社は既に日本からこの様な形態で受注し始めています、これからより一層の開発のスピードアップと価格戦略が拡大へのポイントです。

  2. 部品納入から完成品への切り替え   
    部品の納入で価格、品質ともに問題なければ必ず製品の納入まで広がりますが、問題は日本の大企業の空洞化対策と外注政策が壁になります、この点日本企業の対応は総論賛成、各論反対でなかなか決定できず時間がかかるのがこちらから見ての共通した問題点です。

  3. 規格の取得   
    以前にも問題提起しましたが苦労して日本、米国、ヨーロッパ、カナダ規格を取得しました。
    これから拡販に力を入れなければと思います。

この様な状況の中で先日社長から全員に話しがありまして給与のカットは中止しボーナスも125%(通常は150%です)ぐらいは今年中に支給できるようになりました。
従業員の日ごろの努力が報われた気持ちです。まだ苦しい中小企業が多くある中でこの様になってきたことは本当によかったと思います。

ゆきだるま

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