品質向上

98年10月

この会社の最近の品質について感じている事をまとめました。

0.2%前後の不良率

現在世の中で一般的に要求されている品質レベルはppmレベルと良く言われます、これは少なくとも0,01%以下、つまり百万個の中に100個以下の不良が発生する確率まで品質レベルを上げる事です。 また最近では米国GE社が提唱した、品質水準についてシックスシグマ(つまり百万個に2〜3個までは許容する)運動がある、世界に商品を供給するメーカーとしてはこの様なレベルに持って行く事が必要です、しかし現在この会社の商品の品質が0.2%と言うことは世界のレベルから見ればまだ一桁から二桁以上悪い訳です、国内では今まで良かったかも知れませんが世界のレベルからはまだかなり見劣りしています、まだまだ改善が必要です。
対策

不良の現象を分析しますと大きく二つに分けられます、一つは動作不良、導通不良を代表とするような技術的解決が必要な不良と、もう一つは包装の表示と中身が相違やメイバン無しのような作業者の作業注意力に関係する不良です。

この二つの不良の対策も別けて考える必要が有ります。

  1. 技術的な解決策はいろいろ考えられますが前から指導している事ですが、先ず部品精度を上げる事と徹底的にゴミを無くすこと(Clean Factory化)がポイントだと考えます、製造の技術があるかどうかは「狙いとする品質レベルを維持する」事が出来るかどうかと思いますので、基本は図面指定通りの精度の部品を作る事と、また決めた事を守り維持することが必要です。

  2. 作業者の注意力に関する問題は対象が人間であるだけに解決が難しいのですが、対策としては「バカ除け」とよばれるミスが出ない治具の開発、検査員の教育、作業場の整理整頓など、これも繰り返しの指導、教育を実行する以外有りません、作業者の中で工程検査する人に腕章かワッペンを着けさせ自覚と責任を持たせる事も考えたい思います。

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