99年1月 年末に日本に輸出した製品の中に不良が混入していました。このためロットアウトになり全数が返却されることになりました。不具合内容は樹脂成形品が強度不足で割れが発生するという内容です。私としてもこの不良自体は致命欠陥であるから返却もやむをえないし多いに反省し再発防止の為の対策を考えなければと思っています。
この不良処理の話し合いの過程で日本企業側の姿勢に気になる点があります。 私はこの話をきき、少し違うのではと思わずにはいられません。
今回の不良発生の背景には、韓国の中小企業独特の厳しい現状もあります。
顧客に品質の良いものを作ろうとしている気持ちは全従業員が持っていますし、経営者も品質向上のためには測定器の購入や人材の育成の為に投資しています。 ビジネスですから製品に対する責任は果たさなければなりません。しかし日本から細かいことを言う一方で返却品の中に1年も前のものが入っていたり、感覚的にハンドルが重いという理由で返却してきたりあいまいな不良返却品もあります。 日本ではこのようなことはよくあることで理解しますが、外国に対してのこのような曖昧さのある対応では誤解のもとになりますし、理解できません。 確かに日本の工業製品に比べれば韓国製は雑に見える場合もあります。しかしこれを国際的な基準で見れば韓国製品は以外に高い水準にあるのです。 従業員120名の中小企業であるこの会社の製品は欧米、アジアに輸出しているのでありこの実績を持っている会社の製品について一刀両断に良いものができないからダメといいきってしまえるものでしょうか? 国際的な基準で韓国、および韓国製品について語らなければ外国としての韓国について論じるのは危険であることを忘れないでいただきたいものです。
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