日本市場への売り込み

98年8月

韓国国内の注文が激減しているので隣りの日本市場にもっと売込めとの社長指示で責任者である常務が物量の見通しや新規アイテムの要請などのため日本企業を訪問しました。 この常務に同行させていただきました、5日間で東京、名古屋、大阪と7社を訪問した強行スケジュールで大変疲れましたが訪問した成果はありました。

訪問した何処の会社も売上が対前年約15%〜20%落ちている話が多く韓国に発注する余裕など無いとのつれない話もありました。日本経済の現状を肌で感じた次第です。 面談していると会社によっては今後取引きに繋がる可能性の有る話しもありやはり訪問した意味はありました。

訪問した各社での概要
  1. A社
    計画の半分しか発注出来ないので申し訳ない、オプション付きの製品の要望が顧客からあるので仕様書に基づき短納期で開発して欲しい。

  2. B社
    UL,CSA規格を取得して欲しい、米国向けの商品に使うので11月までに取得出来れば年間2万台発注する可能性あり。

  3. C、D社
    現在の納入している商品の細かい不良を「0」にしてくれ、外観や部品の寸法など不良率が1〜2%出ているこの問題を解決出来なければ新規の発注は出来ない。(かなり品質は改善したが100%良品にならないのが悩みだが…!。)

  4. E社
    既納入部品の特性は規格値内だがもっと平均値を中心にもってきて欲しい、現納入品に関連の有る部品の図面を一式提出するので見積りを至急送って欲しい。

  5. F社
    受入検査時の問題であるが不良対策が少し甘い、もう少しデーターで納得出来る説明をして欲しい、米国市場には既に1万台以上が機器に内蔵され出荷されている、幸いまだ市場クレームは無いが品質が良くなれば米国向けに他の機種用に購入したい。

  6. G社
    日本市場に売込みたいなら日本の規格は全て取得しなければ駄目です、金がかかるかもしれないが売る為の絶対条件です。(取りますよ!もう一部取得しました。)

今回顧客巡回して感じた事は、日本経済は不況だが今が底でこれから良くなる期待がありました、また我社の製品の価格競争力は大きく、品質に対する信頼感を得る事が出来ればまだまだ拡販の余地があると確信しました。
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