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大きな部屋にはいると奥の壁に韓国のタンスと屏風がある、タンスなどは貝細工の立派な、いかにも高そうな物がデーンと置いてある、むろんオンドル部屋だ。その前にテーブルがあり促されて座卓付きの布団の上に座る、座る順序はまあ日本とあまり変らない。
さっき玄関で出迎えてくれたおばさん(実はここのママさん)が日本語で挨拶してくれる(すごく上手い日本語だ)その後、チマチョゴリのアガシがぞろぞろと入ってきて部屋の隅に並んで座る。 |
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テーブルの上には簡単なつまみがあり、アジョシ(おにいさん)が最初の食べ物を運んでくれる間「アガシを選んでください」といわれる、日本人の殆どが反応を示さないアガシをだだ見ているだけでなんともキマヅイ雰囲気になる。
こちらで気をきかせ上位のお客から美人のアガシを選んで右隣りに座らせる、この間韓国語でママさんと2番目のアガシは日本語が上手く出来るか、とか性格はどうかとか話をして決めるが韓国語の解らない日本人はただ黙っているだけ。
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右隣に座ったアガシが今夜のパートナーということになる、最初におしぼりと「おかゆ」が出てくる、「おかゆ」食べ、ビールで乾杯となる。あとはウイスキーのストレートが主流で韓国焼酎などの庶民の飲み物はここには無い、ウイスキーを少し飲んでしまえば後は成り行きに任せられる、但しお客様がどうもアガシが気に入らない様子ですとママに韓国語で話して取り替えて貰う、このタイミングを逃がすと後がひどいことになるので何気なく観察するのが接待側の重要ポイントである。このようなハウスには100〜200名ぐらい登録されているらしいからいくらでも取替えが効く・・・?。 |
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ウイスキーのストレート飲みが始まればビジネスの話は無用で隣のアガシとの話が弾む・・、韓定食のフルコースは圧巻である、次から次に出てくるが私が美味しいと思う料理は少ない。 |
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1時間ぐらい過ぎると別のアガシと楽師が入ってきて韓国の伝統音楽に合わせて歌と踊りを披露してくれる。アガシはみんなスラーとした美人ぞろいである、隣の美人のアガシから食べ物を口に運んで入れてもらいながら哀愁を含んだ歌を聴き、韓国伝統の踊りを見る、初訪問のお客さんはこれで韓国が好きになる筈だ。 |
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またしばらく食べたり飲んだりしていると、今度はアジョシがカラオケセットを持って入ってくる。カラオケの始まりだ。
この時間になるとすっかりパートナーとも打ち解けて歌とダンスが始まる、ダンスはチークあり、ジルバありで汗をかく、頃合いをみてお客さんに「楽にしましょう」といってお客さんのズボンを脱がせアガシが着ている下履き(丁度ステテコに似たもの)と取り替える。これはこちらの社長のスタイルで毎回やる、どうしてもヤダという人もいるので無理強いは出来ない、経験では、90%はOKでした。 |
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盛り上がると皆でディスコダンスが始まる、まさにドンチャンサワギとはこのようなことを指すのである、スタートから2時間半は経過した。
最後にその席にいるアガシ全員でダンスだ、昔から伝わっているらしいが韓国版ラインダンスと思ってほしい、これがお開きの合図でもある。
お値段であるが上記のような高級レベルだと一人5万円である、少し内容を省略するとしても3万円以上は覚悟してほしい、ここもまた庶民には無縁な場所である、最近はさすがに費用と効果を考えてル−ムサンロンで学生アルバイトを利用することも多くなった。
終盤での大切な事は今晩アガシをどうするのか、ということが重要である。ここからは個人的な課題であるからして・・・神経を使うのである。
個人の自由意志を尊重し、かつ男の秘密を共有化しながらソウルの夜はふけて行くのである。 |