新事業への挑戦(4)

2000年1月

ホテルが完成しました、今日は関係者を招待して完成披露の日です、日本人、韓国人が大勢集まりまして内覧会と立食パーティーを行いました。 しかし、翌日からオープンかと思ったらそうではなく途中でいろいろの仕様変更が重なり1週間後にオープンすることになりました。
当日招かれたこの業界の日本人専門家がこのホテルを点検した結果の評価をまとめますと、「思っていたより良く出来ている、ただ細かいところで問題があるので、80点ぐらいの出来」との事でした。 経営者から担当者までこの種のホテルの建設は初めての経験ですから総合的に考えて私としては合格点であると自ら納得した次第です。それとこのレジャーホテル業界の人達と接触し話を聞く度に感じた違和感がだんだん薄れてきた事を発見し自身で驚いています。


主な指摘事項

1. マルチメディアシステムの設置が遅れている

有線放送の配線がこの地域にないのでこれから設置するようである、何で今までこのような基本的なことが解らなかったか不思議??

2. 室内関係

  • 室内デザインに一つのテーマがなく、チグハグな部屋がある。
  • スタンドの照明回路がベットパネルにつながっていない。(修正)
  • 大型風呂(米国製)の入湯時間が45分かかる(配管を太くし15分以下とする)
3. 全般

  • 壁、クロス張り、ドアなどのダメ修理が必要。(すぐに補修工事依頼)
  • 廊下が暗すぎる。(変更する)
  • 掃除のおばさんが8名では不足、増員し訓練を早くする。(募集する)
  • 料金設定を決めないと室内の説明書もPRも出来ない。(今日中に決定する)

料金については、迷いに迷った結果次のように決定ました。この料金体系は従来の旅館式ホテルの約2倍です、はたして狙いどうりの上流階層のお客が集まるか興味あるところです。

単位:ウオン(10ウオン=1円)
室のレベル 一般室 準特室 特別室
休憩(3h) 40,000 50,000 60,000
宿泊(12時以降) 60,000 70,000 85,000
延長30分毎 5,000 6,000 7,000

問題がありながらもともかく1週間後に仮オープンということになりました。ではこのホテルの外観、内部を紹介します。


Joatel外観
管理室
管理室
室内
室内
室内
室内
浴室
浴室
洗面
洗面所


日本の経験者が現状の人数では無理とアドバイスが有りましたが、走りながら考えるのと少数でガンバルのが韓国式です。ともかく18名でスタートすることになりました。
  • 支配人(男)副支配人(女):2名は日本のホテルに2週間実習した経験あり。
  • フロント:2名 
  • 駐車場係:2名
  • リネン係:12名 (合計18名)
このホテルの仕組みを少し紹介しますと、お客はフロントにある表示パネルで部屋を選びますと、客室に誘導され部屋に入室すると電子錠がかかります、 室内ではビデオ、ゲーム、インターネットが出来る他、飲み物、軽食が可能です、帰りには室内に有る自動清算機で表示された金額を入れると電子錠が解除 されるという仕組みになっています。この間の料金計算や入外室情報リネン情報など全てコンピューターにより自動化されています。 1年後にこのホテルの目標に対する実績など評価したいと思います。


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