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2000年7月 |
| 中国・大連市の日本企業を訪問する機会があり4日間の日程で視察して来ました、ソウルから大連までは中国東方航空が1日一往復運行しています。
大連市は昔関東軍の司令部があったところで日本人にはなつかしい思い出が残っている人が多く比較的親日的な雰囲気が有る地域です、人口は530万人で日本からの投資金額は48億ドル、進出企業は1870社、大連市に駐在する日本人は約3000ということでした。 見学した現地企業の日本人が「日本は中国と云う腹を借りて子供を作り日本に戻しています」と説明してくれました、これは現地状況を見てまったく当を得ている話しであったと思います。 工場の中の設備、管理方式は全て日本から持ち込んでいて日本の企業そのものです、ただ従業員だけが中国人です。中国人のワーカーの賃金は住居費・食事代などの副人件費を含めても日本円換算で年間25万円で十分やって行けるそうです、この格差は日本の約20分の1です。しかも人口が多いので日本企業で働きたい希望者が多く賃金は上げなくてもいくらでも集まるようです、最近の賃金上昇は年間2%ぐらいのアップと聞きました。 |
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| 大連市内にある日本企業団地の朝の風景 | 宿泊したホテル、一泊400元(6千円)でこの辺りでは一流とのことでした。 |
| モノ作りの中国へのシフトは今後とも続くでしょう、中国が世界の製造基地を目指している限りこの流れは止まらないと感じました、ですから日本の製造業は経済が良くなっても価格競争力をつけるため中国へのシフトは拡大して行くと思います。大企業の下請業者などの特別な技術のない中小会社の仕事は中国に移ることはもはや誰にも止める事は出来ません。 |
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| 工場内は日本式モノ作りで整備されています。 |
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この状況は韓国でも同じです。では中小製造業はこれからどうすべきでしょうか? ビジネス書にはいろいろ書いてあります、他社に真似の出来ない技術をすぐに持つ事は実際には困難ですし多品種少量生産を量産並みのコストで作れなどと言いますが人材、資金のない中小企業では「云うは易し行なうは難し」です。 わが社としては新商品の開発やモノ作りの原点(良いものを安く早く早く)の追求はむろん徹底してやるとして、直感ですが今後次の対応を実行したらどうかと思います。
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