2005年3月

 

 金浦空港から車で1時間ぐらい西に行くと江華島(カンファド)があります。江華島は井上靖氏の小説「風濤」でも描かれている、モンゴルの侵入により江華島に逃れた高麗王高宗の宮祉があります。また日本軍が強力な武力を背景に1875年に起こした「江華島事件」の戦跡などあり、日韓の不幸の歴史の発端になった島としても知られています。

 この島で一番高い摩尼(マニ)山(468m)を登って来ました。摩尼山は紀元前2333年民族の始祖・檀君が降臨したという聖地であり建国記念日の10月3日には山頂にある祭壇で毎年儀式があります。

 
 

 江華島事件のあった水路は思ったより狭く、現在は立派な橋で島と結ばれていますので車ではここからが江華島とは解らないで通過していまいます。江華島の中央を走って摩尼山の登山駐車場に到着したのは朝の9時半でしたが既に沢山の登山客が集まっていました。

 
登山口でのマッコリ・キムチの販売
   今日は会社の人とその友人と子供の4名での山登りです。1200ウオンの入山料を支払いすぐに登り始めましたが少し歩くともう下山してくる人がいます。朝の散歩気分毎週登っているようです。この人の話では「檀君山路」を登った方がいいよということです。最短な登山路は急な階段が多くて大変だよと私の姿を見て話してくれました。

 30分ほど登ると同行した子供がお腹が痛いと言い始め、しばらく休憩したものの本人は自信ががないのか降りて待っているからと言って下山してしてしまいました。お母さんもあまり心配した風もなくまた登り始めました。後で解ったのですが子供とは携帯電話でメールで会話をしていたのです。

 
登山開始・家族連れの登山客も多い
岩山の同行した小学生がお腹が痛くなった
   尾根に出ると石の多い登山道になり1時間ぐらい登ると山頂近くなのか巨石の間やロープにつかまりながらなの登りになります、やっと頂上に到着して溢れた汗を吹きながらびっくり、山頂は人で満員状態でした。いつものように先に到着していた友人が待っていてくれました、丁度登り始めて2時間かかったことになります。
 
尾根に出ると山頂が見えた
小さな子供を背負っての登山
山頂近くでは危険箇所もあります
山頂は満員・左に見えるのが祭壇
 

 頂上から周囲を見渡すと西海からの登山路の稜線の向こうに光っている海が広がり、素晴らしい風景が広がっています。あの海の向こうは黄海につながりその向こうに中国の山東省になる筈だと考えながらコンビニで買った三角キンパ(三角おむすび)を食べました。

 山登り中で気がついたのは休憩中に生のキュウリ、ニンジンをかじる人が多いのです、水分が取れるし美味しいからと言いますが違和感があります。男はマッコリ(どぶろく)を美味しそうに飲んでいます。これは私も飲んでみたい感じがします。また小さい子供や乳幼児を背負って登って来た人が結構います、乳幼児が山登りがしたとは云いませんからよほど好きなのですね、山が・・(笑)・。

 帰りは駐車場まで直線的に降りる道で下山しました。なるほど階段につぐ階段でここを登るとなると時間は早いが私には大変だったと思います。1時間で駐車場に戻りました。待ちくたびれた子供が向こうからお母さんに駆け寄って来ました、もう腹痛は治ったらしいです。良かった。

 
グループ登山は食事風景・楽しいそうです
お母さんと一緒になったら元気になった子供
メギ(ナマズ)の辛し鍋です
ラーメンがまた一段と美味しい
   山登りのもう一つの楽しみは帰りの食事です。適当にお腹が空いていて同じ食事でもより美味しく感じます。特に山登りのお客が集まる食堂は味が良いですし価格も安いように思います。今日はメギメオンタン(ナマズの辛し鍋)専門店での食事としました。
 ナマズの味が辛さと微妙に交じり合いお腹にじわーとしみわたる味でした。最後はラーメンを入れて煮込んでの食事でした。ラーメンが箱ごと並べてあり誰でもここから取り出して、幾つ食べても無料でした。