2004年2月

韓国人と付き合っているとよく「これは身体に良い食べ物ですよ」と進められます。毎月病院に通っているような私に対しては特に気を使ってくれているようです。
最近寒さが来ると右の足くびが痛みます・・これは以前のサッカー交流試合でボールを蹴った為の後遺症で医者さんから死ぬまで直りませんと宣告された痛みです、この話を聞いた韓国人が私に進めてくれた漢方薬と食事を紹介します。

 

◇「ムカデ」を飲む
 

日曜日の昼過ぎに会社の従業員が我がアパートに尋ねて来ました。よく効く薬を持ってきました・・これを食べて健康を維持してくださいと言いながら部屋の中に入り込んできました。

どうするの??
これを焼いてからミキサーで粉にしますからチョット台所を借りますと早速袋から取り出したものは「ムカデ」でした。
エー〜ムカデ!!

これを飲むと神経痛・腰痛・などに効果があることになっています、右足の痛みも良くなる筈です・・・・昼休時間の雑談の中で「冬になると昔サッカーで痛めた右のくるぶしが痛んでくるよ」と話した事があったのを思い出しました。
韓国人のこの濃厚な家族的関係が意外にわずらわしくなく心からの思いやりを感じるのは半分ぐらい韓国人になったかな・・と考えながら・・心から感謝しました。

ムカデもこのようにするとアートです
フライパンで炒ります、臭いがすごい!!
頭と足には毒があるので取ります ミキサーにかけると・・この通りです

さてこの粉になったムカデをどうやって食べるのか聞いてみましたところ・・・。
一日3回スプーンで飲んでくださいと教えてくれました。飲み方のノウハウは臭いがきついので韓国焼酎か日本酒・またはビールでも良いから口に入れたら直ぐに酒で一気に体の中に流し込むのだそうです。なんだか効き目が有りそうです。

 

◇「コンジャンオッ」を食べる
 

足の痛みに効く食事に行きましょうと誘われ付いて行きましたらなにやら香ばしい臭いのする店に入りました。店先の生簀にウナギのような魚が泳いでいましたので聞いてみると「コンジャンオッ」の専門店と言うことでした・・・「コンジャンオッ」とは??日本名で何か聞きましたが店の人も会社の人も誰も解りません。
「あなご」ではないかと思いましたが店先の生簀をもう一度のぞいてみると目が無いウナギです・・・「あなご」には目があるはずですから違います。

チョット見たところウナギそっくり・・
よく見ると目がありません・・

 

  食べるとコリコリした食感で酒の肴としてはぴったりです、この魚が神経痛など痛みに効果があるから沢山食べてくださいと薦められました。しかしこれを食べて痛みが無くなるとは思えませんがいろいろ気遣ってくれる気持ちには感謝します。

 
皮を剥いですぐに炭焼きです。

韓国でお土産として売られているウナギ皮の財布やバックはこのコンジャンオッが原料で最近は中国から工業用原料として沢山輸入されているようです、冷凍の「コンジャンオッ」はこのようなものがあるから少し高いが生きている方がいいよ・・と店のアジュマが教えてくれました。
大・中・小という価格設定です、大が4万7千ウオンですから一人前1500円でしょう、ソウルの屋台などで食べるものは冷凍もので安くなり1人前700円ぐらいだそうです。

 

 

「ヌタウナギ」の主な特徴としては目が皮膚に隠れて見えないことである。また、口で餌を吸入し消化させ触角を六つもち目の代りに使う。体の両側に180個ほどの穴がありそこから分泌物ぬら(粘液)を出して身を守り、敵からも攻撃を避ける。環境は海水温度18度ぐらいで棲息し、普通100〜150mの海底を棲み場にする。身体は四つの部位に分けられ頭にあるこぶ、背中、腹、内臓にわける。この魚は汚染されたところでは生きられなく海底の一番きれいな水でしか生きられない。

「アナゴ」や「はも」は写真のように目があります、「ヌタウナギ」とは違います。調査してみた結果解ったことは「ヌタウナギ」でした、「メクラウナギ」という名前もありますが同じ仲間です、また地方によっては「あなご」というところまりました。「ヌタウナギ」が姿かたち体からだす粘液を出すのでぴったりの名前です。しかし日本ではあまり食されていませんのは死んだ魚ななども食べるこの魚のイメージの悪さからかどうか解りません。



 


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