引越し

2000年10月
   ソウルから車で20〜30分南にあるブンダン(盆壇)という新都市のアパート(マンション)に移転しました。ソウルの事務所にも勤務して欲しいとのオーナーの意向によるものです、韓国での引越しを経験しましたのでその経験談です。

 

 

 まず住まいの借り方には、大きく次の3通りの方法があります。

  1.チョンセ(伝貰) : 高額な保証金を支払う代わりに、月々の家賃は無し。大家は保証金の運用益を収入とします。保証金は出て行くとき全額返して貰える事になっている方法。
  2.ウォルセ(月貰) : 若干の前家賃を預託して月々の家賃を支払うもの。預託金の額が多くなる程月々の家賃は安くなる。
  3.レント : 普通の月極め賃貸。

 この他に1と2の混合などもありますので4通りあるといってもいいでしょう。私の引越し先の部屋はチョンセ契約でした。

 引越し先は静かな住宅アパート地区で広さは20坪、契約期間は2年でチョンセの契約金は8000万ウオン(800万円)でした。先住者は2年前4000万オウンで契約したそうですから2倍とは・・と思いましたがIMF時代だったのでやもう得ないということです。

 まあこんなところにも韓国経済の立ち直りを示しているのかもしれません。  大家は8000万ウォンの支払いを受け、出てゆく人に契約金を支払わなければなりません。出て行く人はこのお金をまた次のチョンセ契約金として使う事が多いのです。高金利(1年定期預金金利:9%)の中でお金持ちはますます太りお金の無い人はいつも2年毎の契約更新で弱い立場にたたされます。しかし相次いで金利引下げが実施されておりこの方式が将来も継続されるか、疑問視するむきもあります。

 
アパート
このアパートの4階に住む事になりました。

   韓国でも日本と同じ引越し専門会社が数多くあります、私の荷物は少ししか有りませんが会社所有の洋服ダンス、応接セット、TV、ビデオ、食卓、エアコン、その他炊事用品が有りますから専門の会社に依頼しました。

 朝、8時頃来るからと待っていましたがなかなか来ません、どうしたのか電話して欲しいと賄いの金アジュマに言いましたらそんなに慌てなくていい、今日は会社に出勤してください・・細かい事は全て任してくださいといわれてしまいました。

 しかし韓国式?引越しも見たいので待っていると9時半ごろ男5名、女1名計6名がきまして手際よく片付け洋服はハンガーごと専用のBOXに入れます、食器類はそれぞれ専用BOXに入れ、冷蔵庫の中のものは冷凍BOXにいれます、詰め終わる都度6階から地上のトラックに下ろし約1時間30分ぐらいで積込み終了です。安全ベルト無しでリフト上で荷物を押えながら下がるのは全く危険なのですが気にしていません。引越し先まで運び部屋に設置して全ての費用は55万オウン(5万5千円)でした。 

 

リフト
6階の窓から搬出

アパート
付近にある公園から見たアパート

 

  引越し先のソンナム市ブンダン洞は人口40万人の新都市で電気、ガス、温水は全て地下から供給され、道路、公園、遊園地などが整備されています。 私が住むアパート団地は10年前に建設され、13階建てが27棟で2700人が住んでいます、部屋の広さは20坪から60坪ぐらいまで有ります。  

 今までの25坪の部屋から今度は20坪と狭くなりましたが一人住まいでは十分です、今までは田舎暮らしでしたが今度は都会暮らしになり買い物や外食にもなにかと便利なところです、付近の風景もこぎれいで感じが良くすれ違うアガシもアジュマも心なしか奇麗に感じますから不思議です。

 


前へ
前へ
次へ
次へ
TOPへ