98年3月 私が勤務している200人前後の会社でも、すでにベトナムに販売事務所を持っていますし、海外との取り引きも活発で、日本をはじめ米国、ヨーロッパに販路を拡大しています。 日本の中小企業のほとんどは単独での海外進出はリスクが大きいと尻込みしがちですが、韓国人はどうなるか解らない事業でも「半分は成功の確率がある」と前向きに考えます。 その事業が全体の状況の中で間違っていなければまず実行します。「計画は大体でよい、タイミングが重要」と良く言います。その時、その時にベストを尽くし、全力でぶつかります。「熟慮、断行」という言葉もありますが、熟慮しないのも問題ですが熟慮だけの方がもっと問題です。 この点、日本の経営者は計算ばかりしてリスクに立ち向かう姿勢が弱すぎると思います。日本では「日本一」という言葉を良く使いますが、韓国には「韓国一」という概念がないようです。狭い国土(日本の25%)ということもあり、国外を舞台に一旗上げようという意識が強いのです。 日韓の精神文化の差を感じます。最近のIMF時代でも盛んに新規事業のために奮戦している経営者を見ていると「志」が違うような感じがしています。
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