商品開発

98年6月

最近、会社の受注状況は輸出が約半分ありますが韓国国内向けが半分ぐらい縮小していますから大変です。

商品開発 韓国政府と銀行団が55社の不良企業の発表がありました、これから資金の融資は駄目と言われても従業員2万7千名はどうなるのか、また整理企業を発表している銀行も政府から整理対象にされています。これから一体どうなるのか全く解らないが外資頼みである事は確かであるようです。

韓国の将来は政府を信頼して我々としてはこの企業を存続させる事が当面の課題です。対策としては輸出が増やせるかどうかにかかっています。

輸出については、貿易部がインド、バングラデッシュ、南アフリカ、コロンビア、(なぜこの地域なのか解りません)等を飛び回っていますが隣の日本にもっと注目したほうがよいのではと話しています、がどうも日本市場に入るには安いだけでは駄目のようです。ですから現在取り引きのある企業の商品開発をお手伝いするやり方を提案しています。

しかし中小企業が商品を開発するに当たり一番の課題は開発の基礎的条件が揃っているかどうかであるがこの会社の状況は人も金も全く厳しいのが現状であります。
社長は何とかなるはずであると考えている様子です。ひよっとすると足らないところは精神力で頑張れと言っているような感じさえします。

日本とのサッカーの試合ではあるまいし、いったい何を頑張ればよいのか?と思いつつ開発部門の行動を見ていると夜、昼なく、日曜日も会社に出て来て試作をやっています。
性能試験設備などすべては有りませんが各方面の機関と話し合い解決しようとその行動力はすごいですね、従って目標が決まると早いです。日本なら3ヶ月かかるところ、1.5ヶ月で金型を作り製品を完成させてしまいます。

商品の完成度は低いがこのパワーは見習うべきかなと思います、残業規制とかが有ったり、休日を何より優先するいまの日本の若い人の状況はこちらから眺めると余裕があるというのか、諦めがあるのか解かりませんが、昔、私自身が経験した時代とは違いますね。

この会社の状況は昔の日本と同じですが、少し荒っぽいところがあるのでこの点に付いては改良しなければと思っています、特に日本向けの商品ではいろいろ問題がでます。
安かろう、早かろう、はいいとして少し悪かろうでは長続きしません。先日もカバーのキズがクレームになりましたが選別の仕方が悪かったと盛んに説明していました。なんでキズの出るようなものが出来るのか加工工程の改良までさかのぼり改良してくれると良いのですがね。

ともかく日本向け商品が完成し顧客にも一応評価されました。これからUL,CSA規格の取得が有りますが無事に認定され売上げ増になる事を祈るのみです。

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