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2001年11月 |
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今回の経路:ソウルー北京ー上海ー抗州ー福建省ミンドンー深川ー香港ーソウル 訪問先が発展している沿岸部の都会が多かった為か今までの中国のイメージが激変しました。行く前は中国を旅行した人が感想として話してくれた「交通の時間が守れない」「不親切」「無愛想」「食事が油濃くて3日間でギブアップ」などなどの中国旅行のマイナスの印象が強かったのですが今回の旅行を通してマイナスのイメージは全くなく、どこの都市でもトイレは綺麗、店の従業員の応接も違和感がなく、また飛行場は立派でどこの飛行場でも高速道路が連結されています。かえって日本の地方空港の方がみすぼらしい印象を受けました。 タクシー、地下鉄、列車など利用しまして全て予定通りの旅行が出来ました。タクシーは車こそ古かったですがどこでもメーター制で安心でしたし現地で航空機の予約変更も問題なく出来ました。また食事は北京料理、上海料理、抗州料理、広東料理など食べましたがどこでも美味しく本場の中華料理を堪能した次第です。最近の中国の発展のスピードは日本の高度成長期の数倍かもしれません。5年前の中国のイメージで固定的に考えていたのでは中国状況の判断を間違います。やはり北京は政治の中心です、上海近郊はビジネスの中心であるようです、このため外国企業の製造拠点は上海近郊か南部の沿岸部に集中しています。 |
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| 上海から杭州への急行列車の内部、私達以外は全て中国の観光客とビジネスマンでした。 | 上海の外灘 (ワイタン)夜景、金融とビジネスの中心地。 | ||
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| 上海市の地下鉄、とても清潔でした。 | ビル群の夕暮れ |
| 出発当日は仁川国際空港は深い霧の中でしたが、予定通り機内への案内があり搭乗したが機内で1時間待たされ出発となった。北京空港には予定より40分の遅れで到着した、製品サンプルを沢山持ってきたので税関では多分問題になるかと思っていましたが税関の検査員も見当たらず拍子抜けでした。
案内を依頼したT氏が出迎えてくれて、すぐにタクシーに乗り込むと40分ほどでホテルに到着する。タクシーの料金は高速道路代を含め18元(270円)でした。ホテル代650元(9800円)を確認し部屋に行き着替え故宮観光に行くことにする。チップは一切必要ないという事なのでポーターにも出さず、枕銭も要らないとの事でその通り従う。あいにく雨が振り出したのでフロントで傘を借りタクシーで故宮へ「大きい、大きい建物」その一言です。北京大学にて中国歴史を勉強しているT氏の説明は詳細を極めたもの、1人の皇帝のためとはいえこれだけの建造物でないとこの大きな中国は治められなかったのかなと感心する。 |
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| 雨の故宮(旧称紫禁城)の正面。明・清時期の王宮でした、建物の大きさと城壁の厚さに感心する。 | 中国ではこの長城を見ないと男になれないと言うそうです、多くの中国人が観光に来ていました。 | ||
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| 北京銀座と言われている王府井の夜景、若者が歩く姿は東京やソウルと変わりません。 | 天安門広場の夜景 |
この近くの北京銀座と言われている「王府井(ワンフーチン)」には若者が溢れていました、中国のイメージが変わった夜景がそこにありました。近くの北京ダック専門店「金衆徳」案内され本場の北京ダックを美味しく味う。 次の日曜日の朝起きると快晴、万里の長城を観光する。ロープウエイ(45元)の切符売り場では「鋏を入れる人、破る人」と2名が担当していました。標高888mのところまで登り周囲を見渡しながらT氏の話を聞きました。この3000mの長城を見ないと男になれないという話があるそうです。始皇帝時代には50万人動員して作ったと言われているこの長城は故宮より存在感があります。 |
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| 深川市にある電機機器店街、約50軒位い並んでいました。 | 参考に購入した中国製ブレーカーの一部です。価格は韓国製の半分でした。 | ||
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| 定格電流をその場で書いてくれました、いったい遮断特性はどうなるのか?難しい話はしない事にしてサンプルを1台購入した。 | 日本の有名ブランド発電機の偽物、此処に使われているスイッチは我社製ですがこれも偽物でした、その技にビックリです。 |
その後各地のユーザーや販売店を巡回した結果を総括しました。 |
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| 1、中国の販売に関しては市場が大きから販売は出来ると単純に考えるのは間違いである 、中国の販売ルートや商売の方法など日本や韓国とはかなり違う。 | |
| 2、今回訪問し中国海岸部の現状の一部を見てきたが上海や深川近郊の製造業の実力は韓国の製造業企業と変わらず部品加工企業も沢山出来ている、部品調達も可能である。 | |
| 3、中国が世界の製造工場になっている話は以前から書物で知っていたが実際に見て周り、これからますますその比率を高めるかもしれないと韓国製も脅威である。(世界の生産量に占める中国生産量比率の一例、テレビ=36%(カラー=24.6%)、洗濯機=24%、エアコン=60%、冷蔵庫=21%) |
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| 1.2US$で購入した、中国製小型遮断器の内部です、見た限りは部品はなかなかの出来栄えです。 部品を同じように作る技術は韓国と変わらないようです。 問題は開発したり品質特性を維持できるかどうかが此れからの課題のようです。 |
18US$で購入した中国製遮断器の内部である、 コピー品であると軽く考えるのは間違いである。 COPYMAKERもCOMPETITORであると考えて対策 を考えないと改善のスピードに負けます。低コスト で韓国に逆流してくることを考えねばなりません。 |
3、商品販売の壁と対応策 |
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我社はベトナムでの販売の先に明るさが見えてきた時期であるが日本、韓国が不況で販売が伸びなければ中国だと、社長のその早い決断力と行動力にはいつも驚かされます、中小企業の良さかもしれませんが「まずやってみよう、行動しなければ何も解らないではないか」という事でこれからは中国にも販売することになった、日本の中小企業の悲観的な話と対比し元気に挑戦する経営姿勢は学ぶべき要件である。
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| 4、拡販に関して | ||
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| 5、中国をもっと知らねばならない。 | ||
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中国人から聞いた話であるが中国東北部は比較的中央政府の指示通りの政策をするが南部海岸地方は独自の解釈で自由にビジネスをしている、特に上海地区はその中心で発展のスピードも速くなっているそうである。本年の6月に大連市を訪問したが部品の自己調達で苦労している大企業があったがこの上海近郊では全く事情が違っているようである。
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